これからの時期、人事採用担当は新卒の面接でとても忙しくなります。
市販で売られている書籍には、会社内で採用基準を設けましょう!と他人事のように書いてありますが、いざ面接の場になり、自分の会社には似合わないような高学歴で優秀の人がくると、「この人は凄い人だ」と勝手に思い込んでしまうことがあります。
人事部の永遠の悩みです。
私が、過去に在籍していた会社の人事部は、「今年は早稲田、慶應の人が少ないなぁ」と良くぼやいていました。しかし、多くの社会保険労務士のクライアントは中小零細企業ですから、上記のようなぼやきはあまりないと思います。
それにしても、どのような人材を採用したら良いのか本当に悩みます。
ここでは他社の事例を参考に、最先端の採用基準の考え方を、この記事の読者にプレゼントしたいと思います。具体的には、日本にもあるアメリカのIT企業の営業マンの採用基準の考え方です。
そもそも営業マンに必要な資質とはなにか?
①しっかりと仕事の準備が出来る
②適応性がある
③経験がある
④知性がある
⑤パッション・情熱がある
⑥過去の成功を持っている
⑥簡潔に説明できる
⑧ラポート・ビルディング(信頼関係の構築)
⑨関係性の維持
⑩ボイスクオリティ
上記の必要な資質で注目して頂きたいことは、いままで営業マンに絶対必要とされてきた能力である
①クロージング能力
②ニーズを見極める
③説得力
④クレームに対するハンドリング能力
などは、いまや関係ない!ということです。
なぜなら商品知識は、いまや売り手よりも買い手のほうが持っていることが多くなったからです。このような時代背景をしっかりと理解していないと採用において失敗することになります。
このような結果から、導き出された採用基準は以下の5つ!
①コーチ・アビリティ(指導力)
②キュリオシティ(関心・好奇心・向上心)
③過去の成功をもっていること
④知性がある
⑤職業倫理をもっている
この5 つを基準に採用判断をしていくということです。
以下に細かい点を記載します。
■過去の成功とは、その成功でトップ10%に入ったかどうか。
■インテリジェンス(知性)の判断は、難しいことを簡単に説明する能力。
■始めて営業の人を雇うときは、起業家資質の人が良い。
■一流校より、二流校のほうが良い。
■企業ビジョンに共鳴しているかも大切な要素。
いかがでしょうか?
こんなこと考えたことないよ。という中小零細企業の社長は多いのでは?
これから新卒採用は本番を迎えます。
会社の将来の夢と、従業員各々の将来の夢が重なる採用ができることを願っています。


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